路面電車は東京ボードゲームのごとし|東京さくらトラム(都電荒川線)
- 2018.12.18
- 東京都交通局(都営線)

東京唯一の路面電車
路面電車(トラム)といえば日本全国のみならず、世界各国にありますよね。
そして、ここ東京にも唯一の路面電車があるんです。
それが、こちらの東京さくらトラム(都電荒川線)なんです!
かつては東京のいたるところにこの都電の路面電車が走っていました。
しかし、道路拡張や区画整理の影響もあり、現在東京で唯一残っている路面電車がこの東京さくらトラム(都電荒川線)なんです。
東京の北西から北東を結ぶ癒しの車窓
西は早稲田から東は三ノ輪橋まで、一両編成のレトロな車両は住宅街と大通りの間をボードゲームのように進んで行きます。
その車窓は東京の日常の風景を余すところなく映し出し、人々の心を魅了してやまないのです。
まるで東京の街をボードゲームに見立てたようなこのワクワク路線、是非とも一度お試しいただきたいと思います。
東京さくらトラム(都電荒川線)ってどこを走ってるの?
この東京さくらトラム(都電荒川線)、西は新宿区西早稲田、早稲田大学の北門のあたりを出発して北上、東池袋を経て東に方向を変えて、北区王子から南東に下り、終点は荒川区の三ノ輪橋までの12.2キロの路線です。
運転手のみ乗務しているワンマン運転で、発車するときに鈴が「チンチン」と鳴ることから「チンチン電車」なんて言われてることもありますよね。
また、沿線の30か所は駅とはいわずに停留所と言うのが路面電車らしいところでもあります。
大通りをトラックやバスと並走したり、時には細い裏路地にある長屋すれすれのところを走ったり、その沿線の風景を眺めているだけで時間はあっという間に過ぎ去ってしまいます。
通勤で東京さくらトラム(都電荒川線)を使う場合の注意点をひとつ!
路面電車特有の事情として、車の交通渋滞の影響を受けることがあります。
ですので、日本の電車のように時間通りということはありません。
そこらへん、まさにボードゲームですよね!
まあ、路線バスと同じように考えておいた方が良いですよ。
東京さくらトラム(都電荒川線)の駅別キャラクター
それでは恒例のコーナーにいってみましょう!
違うよー!チンチーン!
なんて思っても、それは何でもアリなボードゲームと同じく、笑って受け入れてください。
早稲田
さて、こちらが東京さくらトラム(都電荒川線)の始発であり終点です。
東京メトロ東西線の早稲田駅とは別の場所にあり離れていますので気を付けてください。
位置的にはこのようになります。
東京さくらトラム(都電荒川線)の早稲田停留所は早稲田大学の北の端をさらに抜けた所です。
新目白通りを渡って神田川のあたりは文京区と豊島区と境を接する住宅エリアです。
面影橋
なんて情緒あふれる名前!
早稲田停留所から肉眼でも見えるところにあるのが次の停留所、面影橋です。
この名前、本当に風情があると思いませんか?
神田川と言えばかぐや姫のフォークソングを思い出しますが、まさにその歌詞を彷彿とさせるようなエリアなんです。
神田川沿いの桜が本当に美しく、花見の季節には多くの人が訪れます。
学習院下
その神々しい名のもとに
かつては100%皇室御用達の学習院、その敷地の下に位置するのがこちらの停留所です。
ここから西へ徒歩10分ほどで学習院のキャンパスに行くことができます。
早稲田とは正反対の落ち着いてノーブルな雰囲気に満ち溢れています。
周辺には古くからの住宅が広がる静かなエリアで環境はとても良いところです。
鬼子母神前・都電雑司ヶ谷
メトロ雑司ヶ谷駅とともに
鬼子母神前は東京メトロ副都心線の雑司ヶ谷駅と同じところです。
隣の都電雑司ヶ谷からも徒歩で5分もあれば雑司ヶ谷駅にたどり着きます。
この2駅は落ち着いた門前町で、オシャレなカフェや風情のある古い邸宅が立ち並ぶエリアです。
東京さくらトラム(都電荒川線)の沿線に住むならこの2つはおすすめですね。
特に路面電車の場合、2路線使えたほうが断然便利です。
東池袋四丁目
有楽町線東池袋駅への乗り換え停留所
この停留所は東京メトロ有楽町線の東池袋駅の地上入口のところにあります。
そして、サンシャインシティに行く場合にはここで降りて徒歩5分ほどです。
カオスの街池袋の東に位置しますので、ここはかなりごみごみとした雰囲気です。
首都高速の高架が空を覆い圧迫感があります。
向原
池袋手前のオアシス
すぐそこは池袋ですが、ここ向原は桜並木や沿線のバラがとても美しいオアシスのような場所です。
東京さくらトラム(都電荒川線)らしい風景の中で生活しながらも、愛憎渦巻くカオス池袋を目前に控えるスリリングな街です。
池袋とは距離を置きつつも、池袋に用事があるときにはささっと行きたい人にはおすすめのエリアです。
家賃はお高めではありますが、掘り出し物も多いので根気よく探してみてください。
大塚駅前
山手線乗り換え停留所
ここはJR山手線の大塚駅の目の前、東京さくらトラム(都電荒川線)の停留所のなかでも乗り降りが多いところになります。
停留所には人が多く並ぶこともありますので、ラッシュ時には気を付けてください。
池袋の隣駅ということで、街の雰囲気は似たようなものがあります。
ファミリー層にはあまりおすすめではないですね・・。
巣鴨新田・庚申塚・新庚申塚
巣鴨老人エリアの一角
それぞれ巣鴨の中心地、とげぬき地蔵さまの高岩寺から徒歩10分位の位置にあります。
古くからの住宅と古くからの住人の方々が多い住宅地です。
新庚申塚では都営三田線の西巣鴨駅で乗り換えることができます。
この3つの中では断然新庚申塚が便利です。
西ヶ原四丁目・滝野川一丁目・飛鳥山
北区の閑静な住宅街
この3駅の沿線の風景はまさに東京さくらトラム(都電荒川線)です。
細い路地裏をせっせと走り、その車窓には沿線に住む人たちのいつもの風景を目にすることができます。
飛鳥山には飛鳥山公園という桜の季節は花見のメッカがあります。
治安も良いので、こののんびりとした雰囲気で暮らすのも楽しいかも
王子駅前
JR王子駅乗り換え停留所
そして、ここは北区のターミナル王子駅の乗り換え停留所となります。
京浜東北線と東京メトロ南北線が乗り入れるこのちらでも人の乗り降りが多いですね。
駅の詳細はこちら京浜東北線のページをご覧ください。
東京駅や銀座・品川方面に通勤通学する方はここが便利かと思います。
東京さくらトラム(都電荒川線)は1両編成なのですぐに満員になりますから気を付けましょう。
栄町・梶原・荒川車庫前・荒川遊園地前・小台・宮ノ前
北区荒川区下町エリア
王子を出たらそこからは東京の典型的な下町エリアになります。
そして、この東京さくらトラムらしい風景が車窓に広がります。
荒川遊園地はとても昭和な乗り物が揃ったマニアックな遊園地です。
浅草の花屋敷をぎゅっと濃縮したような昭和な雰囲気がとても魅力的なスポットです。
その荒川遊園地のさらに北の隅田川沿いには、下町都電ミニ資料館という鉄道マニア必見のスポットもありますよ。
ただし、交通機関が基本的にはこの東京さくらトラムしか無いエリアなのでその点については気を付けてください。
熊野前
日暮里舎人ライナー乗り換え停留所
ここでは日暮里舎人ライナーに乗り換えることができます。
日暮里駅に向かう人、足立区方面に向かう人がそこそこ乗り降りします。
2路線使えて便利ではありますが、いかんせん日暮里舎人ライナーの朝のラッシュがけっこう激しいのでそれを覚悟の上なら住んでも良いかなと思います。
東尾久三丁目・町屋二丁目・町屋駅前
荒川ディープ下町エリア
特にこの3停留所は、東京の下町感の原型ともいえるくらいのコテコテのエリアです。
町屋駅前では千代田線に乗り換えができます。
お年寄りも多く住んでいて、筋金入りの江戸っ子じいさんやばあさんは「ひ」の発音ができません。
町屋は千代田線のページでもお伝えしたとおり、とても住みやすいですよ。
荒川七丁目・荒川二丁目
荒川自然公園とともに
荒川自然公園は三河島浄水場と一体となった隅田川沿いの大きな公園です。
住宅街は密集していますが、この自然公園にでれば圧迫感からは解放されてのんびりと隅田川沿いの空気を吸うことができますよ。
この2駅も基本的にはこの東京さくらトラムしか交通機関が無いということを心にとめておいてください。
まあ、自転車があれば常磐線の三河島や千代田線の三ノ輪まで10分位で行けますけど・・。
荒川区役所前・荒川一中前
荒川区の中心エリア
この東京さくらトラムはもともとは都電荒川線と呼ばれていました。
その名のとおり、荒川区を走る都電ということで荒川区の中心部分である区役所前の大通りにも停留所があります。
このあたりは若干住宅同士の密集感はゆるやかで余裕がありますね。
日比谷線の三ノ輪までも歩いて12~3分で着くので住みやすいエリアではあります。
ファミリー層でこの辺りに住むのであれば、このエリアはおすすめです。
三ノ輪橋
東京さくらトラム(都電荒川線)の東端
そして、こちらが東京さくらトラム(都電荒川線)の東の終点であり始発となります。
日比谷線の三ノ輪までは徒歩5分ほどです。
下町の住宅街といった雰囲気で、2駅使えるのでここも住むにはおすすめですね。
三ノ輪から徒歩10分ほどのところに朝鮮学校がありますのでインターナショナルな雰囲気も味わえますよ。
東京の原風景ボードゲームを走る東京さくらトラム(都電荒川線)
魅力的でしょう?
この東京さくらトラム(都電荒川線)。
私は都電荒川線という名称の方がしっくりくるのですが、最近正式名称が東京さくらトラムに改められたそうなので、ここではその表記を使いました。
車両もレトロな塗装のものがあったり、観光客向けにスタンプラリーがあったり、お楽しみが盛りだくさんなところもこの路線の魅力ですね。
このようにいろいろな魅力がこの路線にはありますが、私が一番魅力的だと思うところは何よりも車窓から見る東京の暮らしの原風景です。
東池袋の大都会から荒川エリアの下町の住宅すれすれの路地裏の風景、東京の街の表情をぎゅっと詰め込んだこの車窓こそ、東京さくらトラム(都電荒川線)の醍醐味かなと思います。

リーズナブルな物件探しと引越しはこちら
気になる街はありましたか?
実際にその街の物件がいくら位なのか気になったら、こちらのページで探してみてください。
↓↓↓↓
東京どこ住む限定のスペシャル価格でご利用いただけます。
-
前の記事
モグラの唄は東京アンダーグラウンドにコダマする|都営地下鉄大江戸線 2018.12.15
-
次の記事
東京23区最後の未開の地探検ライナーは大混雑|日暮里・舎人ライナー 2018.12.22