小柄なくせして頭越しに上から目線な|京王井の頭線
- 2018.12.28
- 東京私鉄各線
なぜか上からのちびっ子京王井の頭線
同じ京王電鉄とは思えないどこか高飛車な路線がこちら、京王井の頭線です。
そもそも井の頭線が京王電鉄だったということに気付いていない都民も多いと思います。
実際に都民は皆この路線のことを「井の頭線」と言いますので、下手をすると東急電鉄のひとつと勘違いしている人も結構いるんじゃないでしょうか?
それくらい上からのセレブ感が漂い、同じ京王電鉄の京王本線とは対極に位置するのがこちら、京王井の頭線なんです。
渋谷から吉祥寺という何ともモードな路線
流行発信地渋谷から、駒場東大前という日本最高峰のインテリジェンス溢れる駅を通過して、お次はこれまた若者ポップカルチャーの中心地下北沢を経て、杉並の高級住宅地浜田山を抜け、最後は第二の渋谷と目される吉祥寺までを結ぶ実にスキのない路線なんですよ。
ゆえに当然人気の路線なわけですが、しかしこの井の頭線にも弱点があるんです!
それが井の頭線唯一無二の弱点!小柄さなんです!
わずか5両編成で駅のホームも地方並みに小さいんです。
しかも全長わずか12.7キロ、わずか17駅の短距離路線なんです。
その駅のたたずまいは、岩手の三陸鉄道を思い出しますね。
そのくせイキがってなぜか目線は常に上からで、いったいどれだけ身長盛ってるんだよと突っ込みたくなるのがこの井の頭線なんです。
井の頭線の駅別キャラクター
それでは恒例のコーナーに行ってみましょう!
チゲーだろ!
と思っても、そこは持ち前の目線の高さから達観してくださいね。
渋谷
井の頭線の始発であり終点はこちら巨大ターミナル渋谷です。
渋谷については、後日専用のページでじっくりとご紹介するのでしばしお待ちください。
渋谷駅は結構駅の構造が複雑なので、井の頭線との乗り換えの相性の良い路線はJR山手線と東京メトロ銀座線とういことを覚えておいてください。
東急東横線、東急田園都市線、東京メトロ半蔵門線、東京メトロ副都心線、JR埼京線、JR湘南新宿ラインとの乗り換えは結構距離があって面倒くさいです。
そうですね・・ラッシュ時には乗り換えに10分は見ておいた方が安全ですね。
神泉
道玄坂上のラブホ街
そうなんです。渋谷から道玄坂を上ったところに位置するのがこちら神泉です。
まさにラブホ街の最寄りで、これまではずっとホームの長さが短すぎて最も渋谷よりの1両はドアが開きませんでした。
最近ようやくホームが延長されてそれは無くなりましたが、なんともみっともない光景でしたよ。
ちなみに急行は通過します。
駒場東大前
日本の頭でっかち集団のアジトのひとつ
こちらは、東京大学の主に1・2年生が学ぶ駒場キャンパスの目の前の駅です。
ここを乗り降りする学生は皆こういうふうに見えてしまうのはあながち錯覚ではありません。
学生街ではありますが、目黒区駒場という高級住宅街でもありますのでセレブな人達もたくさん住んでいます。
一人暮らし用物件であれば、まあまあ手頃な家賃のものがありますが、隣の住人が大学デビューした陽キャラ東大生の場合は騒音に苦しむかもしれません。
もし騒がしい場合にはしっかりとドスの効いた声で注意すればすぐに大人しくなりますけどね!
こちらも急行は通過します。
池の上
密集坂道高級住宅地
密集度は半端なく、結構坂道が多い池の上ですが、ここは世田谷区の中でも指折りの高級住宅地です。
駅前には小規模なスーパーやコンビニがある程度ですが、隣の下北沢に行けば買い物には困りませんし、歩いても10分くらいで便利です。
一人暮らし用であれば、少々割高ですがそこそこの良いお部屋に巡り会えると思います。
急行通過駅です。
下北沢
東京で夢を追う若者達の発信基地
そして渋谷を出て急行初の停車駅が下北沢、通称「下北(しもきた)」です。
下北半島ではありません。
今から約30年くらい前に、下北沢の駅前に本多劇場という中規模の舞台劇場が出来、その横にマルシェ下北沢というポップなグッズを扱うお店がたくさん入った小さなモールができたんです。
その頃から下北沢は夢を追う若者達の集う聖地となり、とりわけ音楽や演劇やお笑いを愛してやまない若者たちの集う場所「下北(しもきた)」に変身したのです。
それまでは、戦後のバラックから続いてきた駅前の商店街に象徴されるような、場末感満点の酒場街だったんですよ。
ちなみに下北沢には小田急線も乗り入れており、数年前にホームが地下に移りました。
井の頭線は昔と変わらずホームは地上なので、乗り換えがちょっと大変になりました。
ここも住宅地としては世田谷の一等地なので、家賃は割高になってしまします。
ただし、下北に住むというこだわりのある方も多いと思いますので、少々予算を多めに確保してじっくりと探してみてください。きっと良い部屋に巡り会えるはずです。
駅前にピーコックという大き目のスーパーがありますし、駅周辺には多くの飲食店や商店がありますのでとても便利です。
新代田
環七沿いの下北徒歩圏内住宅地
こちら新代田は、下北まで徒歩で10分ほどの住宅地です。
駅前は閑散としていてコンビニくらいしか有りませんが、下北まで歩いてすぐなのでそこまで不便さは感じないでしょう。
下北に住みたいけど少し高いという方は、ここ新代田に住むのが良いかも知れません。
環七(環状7号線)という大通り沿いで明るく治安も良いので、女性の独り暮らしでも安心です。
ちなみに、駅を出てすぐの環七沿いにラーメン二郎環七新代田店がありますよ!
急行は止まりません。
東松原
緑豊かな羽根木公園とともに
こちら東松原は、駅前こそ閑散としており小さなスーパー1つとコンビニ位しかありませんが、羽根木公園という緑豊かな大きい公園がすぐそこにありますので、静かに落ち着いて暮らすことが出来ます。
住宅街なので夜は人もまばらで暗いですが、その住宅街の中心に大きな警察署があるのでとても安全です。
もし予算に余裕のあるファミリー層の方なら東松原はおすすめです。
急行は止まりません。
明大前
こちらは京王線のページで詳細をご覧下さい。
ここで京王線に乗り換えれば新宿に出られます。
急行が停車します。
永福町・西永福
杉並下町住宅街
こちら永福町と西永福は駅前には昔からの商店街と小規模ですが複合型のショッピング施設があります。
密集住宅街なので、細い道が折り重なり人通りもまばらですが、住民は善良な方ばかりなので治安は良いですよ。
神田川沿いの道は散策には最高で、自然もほどよく街の中に溶け込んでいます。
永福町には急行が停車します。
浜田山
杉並セレブ住宅街
ここ浜田山は日本一ポルシェが売れる街として有名です。
上品な家々が連なり、柏の宮公園や善福寺川緑地といった自然も豊かな街です。
駅前にもスーパーやストアが程よく有るので、ファミリー層が多く住んでいます。
ただし、ラッシュアワーには井の頭線の小さなホームに大量の人が押し寄せて、乗る前から押しくらまんじゅう状態なので注意が必要です。
急行は止まりません。
高井戸
環八通りの車たちを横目に
ここ高井戸と言えば、環八こと環状八号線という大通りを中心とした住宅街です。
駅前には中規模のスーパーが一軒とチェーンの飲食店が少しあるくらいの閑散とした雰囲気ですが、この環八の騒音がBGMとなりなんとなく賑やかな気がしてくる不思議な街です。
急行は止まりません。
富士見ヶ丘
地味が丘ではありません
駅前にはSEIYUが一軒とコンビニ程度しかありません。
この井の頭線沿線の住宅街は、どこも密集度高めで細い路地の入り組んだ街並みですが、その典型的な姿が富士見ヶ丘といっても良いかも知れません。
地味な分静かに暮らせますので、とにかく騒音が苦手という方にはおすすめです。
ちなみに、渋谷からの終電近くの電車はこちら、富士見ヶ丘止まりのものが多いです。
急行は止まりません。
久我山
急行に乗れれば便利快適な街
急行に乗れれば渋谷までわずか4駅16分、反対方向の吉祥寺なら1駅3分という便利・快適至極な街です。
ただし各駅の場合は、渋谷まで25~26分かかるので結構イラつきます。
駅前にはスーパーや飲食店も最低限はありますし、南側の玉川上水は綺麗な桜並木が広がる風光明媚な住宅街です。
三鷹台
ひっそり高級住宅街
ひっそりとした高級住宅街なのでコンビニくらいしかありません。
ですので、買い物は散歩がてら井の頭公園を抜けて吉祥寺まで15分くらい歩く前提であればとても良い街です。
家賃相場もここはかなりお買い得なので、井の頭線沿線にリーズナブルに住みたい方には三鷹台が一番おすすめです。
できれば自転車があったほうが吉祥寺に出るには便利ですね。
急行は止まりません。
井の頭公園
吉祥寺徒歩圏内の緑溢れる井の頭公園
吉祥寺の雑踏から少し距離をおきつつ静かにでも便利に暮らしたい人におすすめです。
渋谷に出るには各駅しか止まらないこちら井の頭公園から30分ほどかかるので隣の始発駅の吉祥寺から急行を利用したほうが良さそうです。
駅前にはコンビニしかないので、買い物は吉祥寺と割りきって生活する必要があります。
井の頭公園の大自然と引き換えと思えば納得できる人も多いと思います。
吉祥寺
こちら吉祥寺が井の頭線の終点かつ始発です。
街の詳細は中央線のページをご参照下さい。
中央線に乗れば新宿へ、井の頭線なら渋谷に一本で出られますよ。
チビッ子セレブな井の頭線のシークレットブーツ?
ナメられたくない?
バカにされたくない?
べつに何ら虚勢を張る必要なんて無いのに、なぜいちいちマウントを取ろうとするのでしょう?
ひとつ考えられるのは、沿線に抱えている東大というブランドです。
その絶大なブランドがまるでシークレットブーツのように身長を大きく盛っているという事実こそ、井の頭線の妙な上から感の真相ではないでしょうか。
確かにその他の沿線駅は昔からの閑静な高級住宅地ですが、白金や田園調布という東京を代表する高級住宅地より影が薄いというのは否めません。
そんな本当の自分の姿を受け入れることを良しとせず、わずか5両編成の小さな体に15センチのシークレットブーツを忍ばせた井の頭線ですが、でもどこか憎めないのは私だけでしょうか?
長年の上からキャラはもはや井の頭線の名物とも言えるかもしれません。
これからもどんどん上から来てほしいものです!
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